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欧米などの先進国では、社会性もなく品質が低く、かつメンテナンス(手入れ)が行き届いていない住宅は、価値が低くみなされるため、中古住宅としては評価されません。つまり、売却できないために、大損するわけです。
洋の東西を問わず、人は誰でも素適な住宅に住みたいと思っています。健康を損ない、資産をなくし、環境を破壊する住宅に住みたいとは誰も思わないでしょう。
では、中古住宅として価値を持つにはどんな要素がいると思いますか?
私は、美しい建物であることが第一条件と考えています。初回にもお話ししましたが、西欧文化の源であるギリシャの哲学者ソクラテスは彼の美学論で、「美とは調和と均衡である」と語っています。
このときの題材に使われた「美しい乙女」とは、簡単に言うと、「美は乙女である」が、乙女が美である理由には、美しい目、鼻、口、耳などの容姿のパーツがそれぞれ美しいことを条件としています。それぞれのパーツが美しいことは当然であるが、それだけでは美しい乙女とは言えないということです。
「美しい耳が、普通の三倍の大きさをもった乙女でも、美と言えるのか」という問いに対してソクラテスは「それは醜悪である」と答えています。つまりパーツそれぞれがたとえ美しいものであっても、バランスが悪ければ、醜悪となると断定しています。人々に美しさの感動を呼ぶものは、「調和と均衡」が創り出す造形であると言っているのです。
建築物であれば、人々がそれを美しいと感じることができるのは調和と均衡が保たれている場合だけであると言いきっているのです。人々の目を惑わすような表面だけの美しさやデザインなどにより意外性を演出しても、それは醜悪を隠すためのテクニックにすぎず、決して美を創造することはできないということです。
美しいと社会的に評価される美は、調和と均衡すなわちハーモニーとバランスを一定の基準により創り上げれば、確実に実現できます。
美しさの比率である黄金比と呼ばれる1:1.618という比率はそのバランスの美しさで、何世紀にもわたり人々の美的感覚を魅了してきました。ミケランジェロやレオナルド・ダ・ビンチの絵、ミロのヴィーナスやエジプトのクフ王のピラミッドにも黄金比が見られことは有名です。
西欧建築における美意識は、美を社会的に評価しようとしてきた伝統の上に構築されてきています。つまり、美的センスのよい、地域の気候風土にあった、まさにエコデザインハウスを建てれば家主がうれしいだけでなく、景観が美しくなるため社会貢献にもなるのです。
2008年最新のエコデザインハウス
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