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施工品質のバラツキが大きい一戸建て現場。これからの2回、皆さんができる現場のチェックをダイジェストでお伝えしましょう。
●まずは詳細図面を入手
現場をチェックするのにまず必要になるのが、工事用の「詳細図面」。建築主には間取り図(平面図)などだけで、工事用の図面まで渡されないこともあるようです。
「基礎伏図(きそぶせず)」「床伏図(ゆかぶせず 1階・2階・小屋)」「矩形図(かなばかりず)」などの詳細図面は、施工中のチェックにはもちろん、入居後のメンテナンスにも必要です。非常に重要なので、必ず受け取ってください。
●基礎背筋の「かぶり厚」をチェック
現場の手作業で行われる基礎背筋の工事の良し悪しは、耐久性・耐震性に大きな影響を及ぼします。基礎背筋の問題で多いのが、鉄筋を覆うコンクリートの「かぶり厚不足」。さくら事務所の品質チェックでも最も多く見られる事例です。
「かぶり厚」とは、鉄筋を覆うコンクリートの厚みのこと。かぶり厚が足りないと、鉄筋に水分が渡り錆びます。つまり鉄筋が膨張し、膨張した鉄筋がコンクリートを壊す、いわゆる「爆裂現象」を起こす元になるのです。
コンクリートはアルカリ性ですが、空気中の炭酸ガスの影響で10年に1センチ位ずつ中性化していきます。コンクリートの中性化は、鉄筋を錆びやすくするのです。
建築基準法では、その厚みを「基礎の立ち上がりは4センチ」「その他の部分は6センチ」と定めています。しかし残念ながら実際には、この数値が守られていないことが多いのです。
基礎の鉄筋が張り巡らされた段階で一通り、メジャーなどで測ってみてください。かぶり厚の足りないところが見つかった場合、修正をお願いしましょう。
かぶり厚確認の様子(立ち上がり部)
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かぶり厚確認の様子(底面)
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かぶり厚が足りないケースには、大きく2つのパターンがあります。
1. 底面のかぶり厚が足りないケース
底面に「スペーサー」とよばれる、空間を確保するための石が入っていない、または足りないケースがほとんど。スペーサーを適切な位置に、必要数配置してもらいましょう。
 かぶり厚が足りない例 |  スペーサーを入れてかぶり厚を確保 |
2. 立ち上がり部分のかぶり厚が足りないケース
鉄筋が斜めになってしまっているものは、「根戻し」といって、鉄筋を根元から曲げてまっすぐに直します。元から大きくずれ過ぎている場合には、その部分の背筋はやり直しです。
現場によっては、そもそも設計上の基礎の幅自体が狭いために、根本的にかぶり厚の確保が難しいケースも。基礎幅が12センチの場合、鉄筋や留め金の合計寸法を考慮すると、よほど精度の高い仕事をしないとかぶり厚の確保が難しいのです。
最近では、基礎幅15センチのところも増えてきましたが、基礎幅は是非15センチにしておきたいところ。12センチから15センチに変えることで、計算上の耐久性は15年も延びるのです。
 基礎幅12cmのとき |  基礎幅15cmのとき |
15センチに変えるところで手間はほとんど変わらず、型枠を留める金具を少し変更するだけ。またコンクリートのコストは、実はかなり安く、大したコストアップにはなりません。せいぜい数万円から10万円でしょう。
基礎幅の確保は、あらかじめ計画の段階で打ち合わせをしておきましょう。
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